COLUMN
2025.12.11
「パンおいしいまま」がパンをおいしくする秘密
パンは、“焼き上がった瞬間から”おいしさが少しずつ失われ始めます。
パンの中の水分を抱えているグルテンが弱くなり、水分が離れて蒸発していくからです。
これが、時間がたつとパサついてしまう理由です。
では、どうすればおいしさを閉じ込められるのか。
答えは「冷凍」にあります。焼いてすぐに冷凍してしまえば、焼き立てに近い状態をキープできるのです。

ただし、ひとつ大きな落とし穴があります。
ゆっくり凍らせると、パンがおいしくならないのです。
パンは「ゆっくり凍る」と劣化する
パンは −1°C〜−5°Cの温度帯(最大氷結晶生成帯) を通過する時に、氷の結晶が大きくなりやすく、これが食感を損ねる原因になります。
さらに、パンのでんぷんは 0〜10°Cで急速に老化(アルファ化→ベータ化) しやすく、この温度帯を長く通ると、パサつき・ボソボソ感が出てしまいます。
つまり、“いかに早くこの温度帯を通過させるか” が、おいしさを保つカギになります。
薄さの理由
「パンおいしいまま」は、驚くほど薄いフィルムで作られています。
初めて手にした方からは「薄くて頼りない」と言われることもありますが、実はこの“薄さ”こそが最大の強みなのです。
薄い袋は熱がすばやく伝わるため、パンが早く凍ります。
結果として、
・氷の結晶が大きくならない
・でんぷんの老化が進みにくい
・焼き立ての香りやみずみずしさをそのまま閉じ込められる
など、おいしさを守る効果が最大限に発揮されます。
「薄さ」こそが、おいしさの秘密
一般的なアルミ蒸着のパン保存袋はしっかり厚みがあるため、熱が抜けにくく、冷凍に時間がかかりがち。
一方、「パンおいしいまま」は極薄フィルムなので熱がすぐに通り、パンを素早く凍らせることができます。
早く凍らせれば凍らせるほど、パンはおいしくなる。
これこそが、「パンおいしいまま」が選ばれている理由です。
